月のうろこを食べるへび

マトモじゃないわたしがマトモに生きようとする奮闘記。夢の記憶、どこかで見た景色、ふと感じたこと。思うままに書いていきます。

アメジストの草原

紫色の水晶が

 

地面からにょきにょきと

生えている

 

それはまるで

群生するキノコのようだ

 

3本から5本の水晶の棒が

ひとつの株から生えていて

 

その一株のかたまりが

見渡す限り一面に拡がっている

 

水晶のかたまりと

隣り合う別の水晶のかたまりは

 

どれもほどよい距離感で

離れていて

 

ひとが歩くには

十分だ

 

足元に落ちている

紫色の小さな欠片たちは

 

踏むとジャリジャリと

音をたてる

 

見上げると 右側には

空をおおう おおきな

おおきな朱色の鳥居

 

私はこれから

そこを通る

 

ここは

どこだろう

 

初めて来る場所だ

 

それでもすぐ近くには 懐かしい

大好きな場所があることを

 

私は本能的に

知っている