インドの旅
南インドの旅
インドから戻って
一週間が経った。
今回の旅は
日本からニューデリーに入り
ムンバイへ飛行機で移動。
そこから南下して
インドの最南端、カニャクマリを目指すルート。
カニャクマリは
3つの海が交わるポイント。
ヴィヴェーカナンダ*が悟りを開いた場所であり
古くからの聖地である。
(*インドおよび西洋にヨガの教えを広めた人物)
8日間の旅は慌ただしく
時間の感覚さえ忘れていた。
詳しい旅の内容はいつか書くけれど
今回は今の感覚を記したい。
インドは魂のふるさと?!
8日間の旅を終えて帰国した私は
何かが変わってしまったようだ。
はっきりとは言えないけれど、
旅行以前に興味を持っていたことに
まったく関心がなくなり、
自分が何をしようとしていたのかさえ
思い出せない。
実を言うと、味覚も少し、
変わってしまった。
ちょっとだけ違う自分自身に
生まれ変わったようだ。
インドは
「人間として生きる」意味を
あらゆる角度から
見せられる場所だった。
私が必死で求めていた
人間としての生々しさは
すでにそこに十分すぎるほど存在していた。
私が必死で探していた何かは
インドを旅することで
自然と満たされてしまったのかも知れない。
私はインドにいる時に
自分自身であったような気がする。
私は日本人の両親の間に生まれて
日本で育ったけれど
日本の方が異郷で
インドの方が故郷のように
思える時がある。
「インドは魂のふるさと」と、
誰かが言っていた。
今はその意味が分かる気がする。
訪れたものを
もう一度、無に帰す場所。
無からまた、始まる。