月のうろこを食べるへび

マトモじゃないわたしがマトモに生きようとする奮闘記。夢の記憶、どこかで見た景色、ふと感じたこと。思うままに書いていきます。

好きと嫌いの分かれるインド~見た目と本質の関係性~

インドへようこそ

 

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インドを訪れた人は

 

必ずまた行きたくなるか、

もう二度と行きたくないか

 

どちらかに分かれると聞く。

 

 

ハワイやタイあたりだと

ほとんどの人が魅了されて帰ってくるし

 

イギリスやフランスあたりでも

良い思い出は持ち帰ってくるものだけど

 

インドのように

極端に好き嫌いが分かれる国は珍しい。

 

 

インドを訪れて

好きになるか嫌いになるかは

誰とどこに行って何をするかで決まる気がする。

 

私にとって今回の旅は

とても「贅沢な」時間になった。

 

訪れた場所も良かったが

何より信頼できる仲間と

それぞれの視点から物事を見れたからだ。

 

 

インドの魅力

 

ニューデリー

埃っぽいし人も多いけど

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田舎に行くと楽園のような景色に時間を忘れる。

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遊び心のあるデザインや

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見たことのない色彩感覚が

目を楽しませてくれる。

 

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子どもたちの無垢な瞳と

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人懐っこい動物

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大人になっても忘れない遊び心

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それらを支える深い信仰心と思想に

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私は魅了される。

 

 

インドの経済格差

 

目にするのは、もちろん

良い面だけではない。

 

例えば経済の格差は

日本の比ではない。

 

 

路上生活をする人たちもいれば、

 

月1万円程度の給与で

ほぼ休みなし、24時間体制の仕事をする人もいる。

 

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(この女の子の売る風船は

 おそらく1個5~10ルピーくらいだろう。)

 

そうかと思えば 

1皿1000ルピー(2000円程度)のイタリアレストランで

平日の昼間から誕生日祝いをする人たちもいる。

 

 

レストランでの誕生日祝いはもちろん

デートだって本当に一握りのお金持ちだけが出来る特権だ。

 

カースト最上位のバラモンでさえ、

ほとんどの人はデートなど出来ないそうだ。

 

結婚相手は親が占星術師を頼りに決めて、

本人に会うのは結婚をした後だという。

 

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見た目と本質の関係

 

一言で現せば

インドはカオス(混沌)だ。

 

あらゆる空間に

清濁が混在している。

 

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美しくて

美しすぎないインド。

 

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魂が揺さぶられるほど美しいのに

容赦のない現実を見せられるインド。

 

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日本のようではない、彼らの日常。

 

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日本人の感覚で言うと

決して恵まれているとは言えない環境である。

 

それでも彼らは、自らを悲観しない。

 

いや、悲観していないかどうかは

実際のところ分からないが

 

そう思わせるだけの笑顔を

いつも見せてくれた。

 

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1890年代の思想家でありインドの英雄的存在

ヴィヴェーカナンダの言葉が響く。

 

西洋の社会は、表面的には楽しそうだがその陰には悲劇が満ちており号泣やすすり泣きがある。インドは表面的には悲しげで陰気だが、実は無頓着で楽しい。

出展:『ヴィヴェーカナンダ』土屋雅昭 著/ 光祥社 

 

インドは一見豊かには見えないが、

 

そこに生きる人々の背景には

深い信仰心、すなわち人間という存在への絶対的な信頼と

人生を楽しむユーモア、すなわち豊かさが流れている。

 

物事の見た目と本質の関係性は、思うほど単純じゃない。

 

 

 

「人間」を知りたくなったら

まずインドへ一度足を運ぶといいと思う。

 

何が見えるかは、人によって違うけれど

きっと今の自分に必要なものが見えてくる。

 

見えるのは

あるいは今の自分自身かもしれない。