月のうろこを食べるへび

マトモじゃないわたしがマトモに生きようとする奮闘記。夢の記憶、どこかで見た景色、ふと感じたこと。思うままに書いていきます。

Gayatori Mantra

私がインドに行ってきたのは

2010年の12月。

 

どうしても

ヨガに集中したくて

1か月間、200時間のティーチャートレーニングを受けた。

 

先生になるためのお勉強。

 

朝6時半から瞑想が始まり、

8時半からは身体を動かす(アサナの)トレーニング。

10時半ころに軽い食事を取って

午後は座学(解剖学、哲学、歴史)と

アジャストメント(アサナ指導)の練習。

6時半ころから夕食を取って

ゆっくり休み、明日に備える。

 

とても集中した、濃い時間だった。

 

ときどき、音楽のクラスがあった。

キルタンと呼ばれ、みんなで声を合わせて歌うのだ。

 

歌は、もちろんポップソングではなくて、

インドに古くから伝わる歌、マントラ

ヒンドゥー教の神々を讃えたり、宇宙の真理を歌っている。

 

みんなで輪になって声を合わせると

場が一体化していくのがわかって、

本当に心地よかった。

 

音と身体と心が一体となっていく感覚。

自分と他者の境がなくなっていく感覚。

 

音が振動なのはよく知られているけど、

人間も究極のところは振動なのだと

体感的に理解した。

 

インドのマントラの中で

代表的なのがガヤトリー・マントラ

 

ガヤトリーとは、

弁財天の由来であるインドの女神、

サラスワティー(Sarasvati)のこと。

 

このマントラは強い力を持っていて

罪が許されるとか、

願いが叶うと言われている。

 

確かに、

心が病んでいるときに聞くと

私も生きてていいんだって思える(重

 

インドでは、朝の5時に

シャワーを浴びて身を清めてから

108回唱えてお祈りを捧げるのだそう。

日本在中インド人が書くインド

 

Deva Premal & Miten with Manose

Gayatori Mantra 2009, In Concert(日本訳付き)

 

人気歌手Deva Premalが

2009年のコンサートで歌ったGayatori Mantra.

 

観客がほとんどトランス状態に入っていて

陶酔感が映像から伝わってくる。

 


ガヤトリーマントラ - YouTube

サンスクリット語

Om Bhur Bhuvah Swaha
      
Tat-Savitur Varenyam 
        
Bhargo Devasya Dhimahi
      
Dhiyo Yo Nah Prachodayat 

 

対訳

物質の世界、こころの世界、あまねく天界に

 

すべてに満ち満ちるすべてなる存在に
身を任せ、受け入れます

 

すべてなるものの真理とその大いなる光に繋がり

その光がわれらに降り注がれ


究極の真理、本当の自分に目醒めることができますように

 

マントラとヨガについて

ヨガはもともと密教で、

6000年の歴史があるといわれている。

(5600年前のヨガ行者の置物が見つかっていて

 どうやらそうではないかという話)

 

このマントラができたのはいつか分からないけど

ヨガの歴史から考えると

おそらく何千年か経っているはず。

 

そんなに古い時代に作られた歌詞とは思えない。

 

すべてなるものの真理とか、

本当の自分に目醒めるとか、

世の中が言い出したのってつい最近な気がする。

 

ちなみに、マントラ

歌詞と言葉の音が正しければ良く、

曲調やリズム、アレンジには

多くのバリエーションがある。

 

さらに、このガヤトリーマントラ

ロングバージョン(フルバージョン)もあるらしい。

 

今回調べていて、

インド音楽歴5年の私も初めて知った。

 

ロングバージョンでは、

すべてのチャクラに対応する音が

歌詞に入っている様子。

 

こちらのサイトに説明と音源が載っているので

気になる方は覗いてみて。(英語サイト)

GAYATRI MANTRA: Full Lyrics, Meaning, Translation, Chakra locations for Meditation