月のうろこを食べるへび

マトモじゃないわたしがマトモに生きようとする奮闘記。夢の記憶、どこかで見た景色、ふと感じたこと。思うままに書いていきます。

Amazing Graceという曲が出来た経緯 ~黒人奴隷という暗黒の歴史~

Amazing Graceという曲の出来た経緯

 

Amazing Graceアメイジング・グレイス)を

一般的な讃美歌と思っている人も多いだろう。

 

確かに神を讃える歌詞であるし

教会で歌われることも多いようだ。

 

しかしその曲の裏には

奴隷制度の生きていた時代の

物語が隠されている。

 

アメイジング・グレイスの作詞家は

ジョン・ニュートン (John Newton,1725–1807)。

 

彼は20代前半の若いころに奴隷船の船長をしており、

アフリカで捕まえた多くの黒人を、

船に積んで運ぶ仕事をしていた。

 

ある時、彼の船が嵐で難破しかかった。

沈没しかかる船のなかで神にすがってお祈りをする。

九死に一生を得た彼は、その経験をきっかけに信仰心に芽生え、

今までの自分を懺悔する気持を歌にする。

 

「神は私のような卑劣な者(wretch)を救ってくれた」

というわけだ。

 

参照:アメイジング・グレイス - Wikipedia

 

しかしこれは日本で知られた一般的な説である。

 

ここでは書かれていないストーリーがある。

私が聞いた話はこうだ。

 

 

奴隷船の船長をしていたニュートン

いつものようにアフリカで捕まえた黒人達を、

船に積んでアメリカ大陸へ運ぶ途中だった。

 

奴隷は人間ではなく家畜として

船底に押しこまれて運ばれていた。

 

排泄物は垂れ流しのままの船底で

病気や飢えで死ぬものが多かった。

 

ある夜のこと。

 

どこからか

あ~、う~~~、という声が聞こえる。

 

その声は、不規則なうめき声ではなく

旋律を持った深く響く音だった。

 

よく耳を澄ますと

その声は船底から聞こえてきていた。

 

劣悪な環境で物のように運ばれ

すぐ近くで仲間が死んでいく。

 

そんな悲惨な環境にいる黒人たちが

自らを鼓舞するためか

それとも死者を弔うためか

 

声を合わせ

魂の歌を歌っていた。

 

それが、アメイジング・グレイスのメロディである。

 

その声を聴いたニュートン

涙を流し、ふと、我に返る。

 

私は

なんということをしていたのだろう。

 

この話が

船の難破事件のあとか

その前かは忘れてしまったけど

とにかくその後、ニュートンは奴隷船を降り

私財をはたいて牧師の道へ進んだ。

 

 

奴隷船の過去を背負った曲。

魂の救済を象徴するような曲。

 

だからこそ、この曲には

ゴスペルが良く似合うのだろう。

 

youtu.be

 

 

なお、この話は

インドに生まれアメリカに住む

ある歌い手から聞いた。

 

シルク・ド・ソレイユ "O"(オー)伝説の歌姫

 

Gina Sala(ジーナ・サラ)という歌い手がいる。

 

彼女はインドのアシュラム*で生まれた。

 

(*アシュラム:インドの古典的なヨガ道場のようなところ。

       住み込みで学ぶのが一般的。)

 

チャーミングな笑顔が印象的で

小柄で細身の身体からは想像できない深い声音と

インド音楽らしい声の抑揚が特徴だ。

 

彼女はその独特な歌声で

オーディションを勝ち抜き、

 

世界的パフォーマンス集団の

シルク・ドゥ・ソレイユCirque Du Soleil)の

メインボーカリストを務めた。

 

演目は"O"(オー)。

 

ラスベガスで通年開催されている

一番人気の演目で

 

570万リットルもの水を使用した

ダイナミックなステージと

生と死をテーマにした夢幻的な雰囲気が

見るものを魅了する。

 

youtu.be

 

ジーナ・サラ(Gina Sala)

シルクドソレイユ"O"伝説の歌姫・ジーナ・サラ:1 - YouTube

 

現在はこの演目は卒業し

インド音楽に専念しているようだ。

 

インド的歌会 Kirtan

インド音楽(キルタン、Kirtan:インド的歌会)

ってこんな感じ。

 

youtu.be

 

↑怪しく見えるかな?

これ、普通の光景です。

みんなで声を合わせて歌うの、結構気持ちいいよ。

 

場がね、一体になるのよね。

自分の声がどんどん変わって

”開いていく”のが体感でわかる。

 

彼女のワークショップ良かったなー

 

また行きたい。。。(回想)