落語はじめ
このところ、心が不安定。
睡眠障害が続いているせいかもしれない。
原因は、最近私のこころを汚染しかけている
思春期みたいな得体の知れない不安感だと思う。
自分がアップデートしようとしている、
変化のサインだと
前向きにとらえようと思う。
落語
このところ、
落語を見るととても落ち着く。
最近見始めたばかりだけど、
今のお気に入りは、
立川談春さんと、
二代目桂枝雀さん。
立川談春さん
流れるような美しい日本語。
落ち着いた声色。
そして、男の色気がムンムンしてる。
話を聞いていると、不思議と心底落ち着くわ。
二代目 桂枝雀さん
天才落語家と呼ばれる枝雀さん。
ひょうきんな芸風だけど、
実は、とてもストイック、芸術家気質だった方なのだそう。
親交のあった二代目桂春蝶さんの息子さん、
三代目桂春蝶さんとのエピソードが面白い。
三代目春蝶さんが小学生だったころ、
お食事に呼ばれた枝雀さんが、彼にある質問をする。
(この中身はまた今度)
その答えを聞いた枝雀さんが
春蝶さんの手を両の手で固く握り、
「私は、あなたと同じ星から来ました」
といって、食事もせずに帰っていったそうだ。
子供に対しても大人に対するように接し、
まっすぐ向きあう方なのだと、衝撃を受けた。
おそらく、
落語に対してもそのような
まっすぐな態度なのだろうことは
容易に想像できる。
ストイックな気質のためだろう、
晩年、芸に行き詰って自殺してしまったそうだ。
二代目 桂春蝶さん
二代目春蝶さん。
これは音声のみだけど、いつか動画を探して見たいと思う。
先ほどの、枝雀さんの食事の話。
食事もせずに勝手に帰って行った枝雀さんだけど、
二代目春蝶さんは怒らない。
むしろ、その感覚に共感したそう。
いわゆる”常識”で考えると、
非常識で無礼な態度、と言えるかもしれないけど
それの感覚を共有し、尊重しあえる間柄だったからこそ、
芸を極められたのでしょう。
苦悩も多かったでしょうが、
その苦悩を抱えながら創造性に心底向き合えたのは
素晴らしいことだと思う。
二代目春蝶さんは、
細い体にコンプレックスを抱えていたらしく
自分にはない”強さ”を求めて
任侠ものの映画をよく観ていたのだそうだ。
二代目枝雀さん、二代目春蝶は亡くなられたけど、
その血を継ぐ方、三代目春蝶さんのお話を
きっと近いうちに聞きに行きたい。