月のうろこを食べるへび

マトモじゃないわたしがマトモに生きようとする奮闘記。夢の記憶、どこかで見た景色、ふと感じたこと。思うままに書いていきます。

憧れのひとなんていなかった

このところ、
感情が動き出している。




こんな風に感情を剥き出しにするなんて
私にはタブーだった。


友達や家族に対して
大好きだって思うこともタブーで

感情が動く自分を責めて
制限していたみたい。


私は元々エンパス体質で、
感情の触れ幅、ボリュームが大きい。


子供の私には
その大きさは扱いきれず
小さなことで傷ついては
よく泣いていた。


いくら泣いても泣きつかれても
その感情は親にも姉にも友達にも伝わらなかった。

伝えかたもしらなかったし、
そもそも感じかたが”違う”ってことにも
気付いていなかった。

私は相手を理解したかったし
理解されたかったのだけど

それは誰に対しても叶わず
いつも伝わらない違和感でいっぱいだった。


そのうち私は、
自分を諦めた。

流されること
相手に合わせること
頭で考えることを選んだ。

それは一見上手くいっているようで
実体のない張りぼてだった。

実体、魂のない選択は
いつもどこか大事なところがズレてしまう。


理由のわからないまま、
ただガムシャラに生き、
なんども失敗した。

生き急いで大きく動いているようで
実体はなく
ただワタシをすり減らすばかりだった。


すり減らす毎日のなか、
どこかから叫びが聞こえていた。

自分の心の奥の奥は
死んでいなかったのだと思う。

固い種の中に閉じこもったまま
叫び続けてくれていた。


(つづく